ハナミズキ 育て方の基本(栽培Q&A)


 

 
6号鉢で花が咲いている苗を買い求め、秋になって庭植えにし、育成はおう盛なのでうすが今年は少しも花が咲きません。どうしたのでしょうか。
 

 
・原因 
鉢の中に根が回って、根づまりを起こしたため、秋までにハナミズキの花芽ができなかったのだと思われます。それを庭植えしたので、今年は育成がよくなったのでしょう。花が咲かなかったのも育成おう盛の一因です。
 
・対策 
半日以上、日光があたるところに植えてあればそのまま育てます。秋まで枝を切らずに伸びるにまかせます。肥料は施しません。うどんこ病が発生しないように、梅雨の晴れ間にミルディマイシン(ミラネシン)水溶剤を規定倍率に薄めて散布します。こうしておけば、秋までに太く短い枝先に小さな宝珠形の花芽ができるはずです。花芽が確認できたら全体のバランスをみながら、徒長枝の切り取り、長く伸びた枝の切り戻し、込みすぎた枝の間引きを行います。枝が太く、長く伸びて、花芽が少ない場合は一年間肥料を施さず、樹形を落ち着かせるように管理すれば、花芽がでてきます。
 

 
鉢植えで育ています。今年も数は少ないものの、花は咲きました。しかし、実がほとんどなりません。どうしたのでしょうか。
 

 
・原因 
鉢が小さく、やっとハナミズキの花が咲いている状態なのだと思います。ハナミズキは根の成長がおう盛で5~6号鉢ではすぐに、根づまりをおこします。枝は細くなり、枝数も少なくなります。花つきもだんだん悪くなって、そのままにしておくと枝枯れするよう になります。こうなるとほとんどハナミズキの実はなりません。
 
・対策

落葉し始めたら、一回り大きな鉢にハナミズキを植え替えましょう。鉢からぬくと根がとぐろをまいているはずです。それをほぐしながら根を切り詰め、鉢から抜いた時よりも小さな根鉢にしてハナミズキを植えかえます。
 
枝はあまり勢いよく伸びていないはずなので、樹形を乱している枝だけを切り戻し、全体のバランスを整えます。
 
春先に肥料を施しておけば、勢いのある枝が伸び出し、花芽もたくさんできて、来年は実もなりはじめます。ハナミズキの植えかえは、7~8号鉢では毎年または2年に1回、10号鉢では3年に1回行います。
 

 
生育はおう盛、実もなりますが、あの見事な紅葉が見られません。どうしたのでしょうか。
 

 
・原因 
庭植えの場合は、うどんこ病が発生しているか、秋に肥料を施したか、のどちらかです。鉢植えの場合は、うどんこ病の発生、水切れさせた、肥料切れ、のいずれかです。
 
・対策 
庭植えの肥料は春先だけにします。秋に肥料が効いた状態だと、ハナミズキの葉の緑が残って赤黒いままで落葉します。鉢植えでも肥料を施しすぎると同じようになりますが、多くな場合、肥料切れです。8月下旬から9月上旬に大粒の化成肥料を、7号鉢で3~4個、置き肥します。夏から秋にかけての乾燥にも注意が必要です。水やりを忘れてはいけません。
 
 




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